令和3年度会長補佐を務めております青木健太朗です。会長補佐の役割として組織全体のサポート、各委員会ではできないプロジェクトを進めて行く予定です。よろしくお願いします。
さて、今回BCP(事業継続計画)講演会をしていますが私自身BCPという言葉を聞いたのは割と最近です。
そしてBCPは中小企業庁などから策定の手引きが出ているように、自社で取り組む環境は揃ってきています。じゃ、なぜやるのか?そこは自身の経験からくるものです。
なぜBCPに取り組むのか?
1つは2011年の東日本大震災の際、合板工場や製材所の被災により製品の入荷が全くない状況が続いたことです。その間、お客様にもご迷惑をかけました。一旦落ち着いたものの、その後は度重なる自然災害により、木材をはじめとした建材など安定供給が簡単ではない状況が起こります。以前より安定供給することへ意識が高まりました。
2つめは製品の調達の困難さを感じるようになったことです。私は木材業界に入って20年になりますが、入った当初は、割と簡単に調達できていました。それが2010年を過ぎたあたりから、今まで当たり前にあったような製品が取り扱えなくなってきました。そこで気づいたのが欲しい商品を届けることが出来なければ事業は続けられなくなるということでした。
3つめは緊急事態により事業を継続できなくなった。またはそれをきっかけに廃業を決める方がいたことです。これは2つめとつながっているところがあります。
自分たちの事業を継続させるには事業の環境をより良い状態に整えていかないと大変なことになると気づかされました。こうした想いを持っている人たちはいると思い今回の企画を考えました。このような課題を持っている方は多く割と身近なことだと考えています。
なかなか自分事のようにとらえられない方も多いと思います。
緊急時に対応できるよう、平時に危機感を持つ
実はBCPは緊急時の対応についてクローズアップされることが多いのですが、平時での準備というのが非常に重要です。日々の事業を細かく分析し、緊急事態にどう行動するかを想定する必要があります。
つまりいまの当たり前をいかに続けていくかということです。
その際、自分達の関わりのある方々(ステークホルダー)とは連携が必要になっていきます。
仕入先、設備、従業員、顧客などと普段のやり取りを確認し、必要ならば改善していくことが大事です。また、そこで足りないものは外部と連携しておくことです。
木青連では情報共有のほか、仕入の確保など、多くのメリットがBCP講演会きっかけに構築できるのではないかと思います。
普段の事業ついて今回をきっかけに別の視点から見つめ直し、自ら行っている事業を改善、強化に役立てて頂きたいのと、一緒に学ぶことで知識や情報を共有化し、自分達を含めた業界の発展につなげていきたいと考えています。
講演会としては残り1回ですが、これを機会として見えてきた課題には取り組んでいく予定です。会員の皆様引き続きよろしくお願い致します。
6月11日に行われたBCP講演会【第2回】の動画です。
今回は実例を交えて理解を深める内容になっています。
事例は中四国地区の小城さんにお話し頂きました。
BCP策定に向けて参考になるところがたくさんあると思います。是非ともご視聴ください!

青木 健太朗(あおきけんたろう)
1977年生まれ。旅と建築と音楽が好き。
令和3年度 会長補佐
東京木材青年クラブ
株式会社京和木材 取締役
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